基本的な淹れ方。
1.あらかじめ茶器(茶壷や蓋碗など)に熱湯をかけ温めておきます。
2.茶葉を3g〜5gに対して、150cc〜200ccの湯を注ぎます。
湯の温度はだいたい100度で結構ですが、ぐつぐつと長時間沸騰させすぎると湯が弱ります。沸騰させてから火を止め、一呼吸して淹れるとちょうど良い温度になっているでしょう。
また、緑茶などの発酵の浅いものは低めの温度で淹れてみて下さい。甘味がより感じられやすくなるはずです。
3.茶海(ピッチャー:無くても結構です)や茶杯(小さな飲杯)にも余った湯を掛けて暖めておきましょう。
4.蒸らす時間は茶葉によってだいぶ違います。
初めてのお茶は40秒くらいで試してみてください。プーアール茶の場合は10秒〜20秒くらいでどうぞ。
(物の本には3分などと書いているものもありますが、これだと苦くなりすぎないでしょうか?日本の水は中国・台湾とは違い軟水です。 軟水は抽出が良い分、早めに淹れたほうが良いのではないかと思います)
※洗茶(1煎目をすぐに流して捨てること)は好みで結構です。角の取れた「きれいな」味わいになるメリットがある反面、香りが落ちたり個性が削られてしまう恐れもありますので、茶葉によって使い分けてください。
5.茶湯を茶海に注ぎ入れ、茶湯を均等にしてから、各茶杯に注ぎます。
この時、茶葉の蒸れ防止に茶器の蓋は必ず空けて置いてください。蒸れてしまうと2煎目以降の味わいに「へたり」が生じてしまいます。
※ちなみに2煎目の抽出時間は、茶葉が開いているので、1煎目よりも短い時間で結構です。また、数煎すると薄くなってきますので、時間を長くしてください。
煎ごとの味や香りの変化も中国茶の魅力の一つです。
最も簡単な淹れ方。
店主が毎朝、仕事前にしている飲み方です。忙しいときにオススメ。
茶葉をポンと耐熱コップ(orマグ)に入れて、熱湯を注ぐだけです。
(蓋ができればしてください。小皿や厚紙を利用されてもOK)
程よい湯色になれば飲み頃です。最初は熱いので「ズズズーッ」と音を立てながら少しずつ飲んでください(笑)
底に沈むので茶葉は意外と口の中には入ってきません。
※茶葉の量はやや少な目が良いです。
中国茶の入れ方(淹れ方)動画
動画で観るともっと感じが掴めやすいと思います
<店主より一言>
中国茶の淹れ方は形式や作法よりも「お茶をなるべく美味しく飲む」為の合理性でいっぱいだと思います。でも中国茶って基本的に難しく考える必要は全く無いと思いますよ。
自己流でも結構。要は美味しくて楽しめればいいのですから。
そしてお客様がいらっしゃるときには、格式ばった作法よりもおもてなしのココロを大切に。
※おまけ: 中国茶タイマー(抽出時間を計るのに便利です。)