プロおすすめ!純正、清純な味わいに淡い栀花の香り。
鳥棟山のお茶:
広東省潮州の鳳凰山区にある山々。中でもひときわ高い鳥棟山【標高1,300m】で栽培されるお茶には、特有の余韻(山韻)があります。果実や花を想わせる香気に、蜜の味わい。そしてそれらを一度に引き締める収斂味。これらが程よいバランスで調和しているのが当店の烏棟単叢。当然、香料など使っておりません。是非味わって頂きたいお薦めの逸品です。
この地方に伝わる伝説では、南宋末期の皇帝がお茶を飲んで感激したのが宋種のはじまりと言われています。山の頂上に「天池」と呼ばれる幻想的な池がありますが、その地には皇帝が隠れたとされる穴が今でも残っています。このあたり一帯は霧が非常に深く、佳い茶葉が育つ完璧な環境が整っているのです。
淹れ方
単叢の淹れ方は少し特殊ですのでご注意ください。以下、実際に現地の村で一般的な淹れ方をご紹介します。
1.まず湯をかけ温めた蓋碗(茶器)に、少し多めの茶葉を入れます。
2.熱湯を注し、すぐに捨てます(洗茶)。これによって茶葉の開きが良くなり、「角」の取れた味わいになります。
3.これに熱湯を再び注し、蓋をして、20秒〜30秒の短い時間で抽出してください。(単叢はタンニンが多く含まれているため、長く置くと苦くなりがちです。甘味が出たところでうまくカット)
4.蓋碗の蓋で軽く灰汁を取ります。そしてあまり蓋碗を高く上げ過ぎずに低い位置から直接各茶杯に回し入れます。(茶海を使ってもOK)
※二煎目以降は茶葉の開き、茶湯の濃さを観ながら調節してください。(やはり短めの抽出時間で)
かなり煎を重ねることができます。煎ごとの変化もお愉しみください。