中国三大紅茶の一つ「滇 红(ディエンホン)」をご紹介します。
茶名の「滇(ディエン) 」は、旧雲南地域(産地)の古称です。
「红(ホン)」は紅茶、「饼(ビン)」は形を表わしています。雲南省伝統の紅茶です。
品種は、プーアール茶でおなじみの「雲南大葉種(云抗10号)」。一般的に雲南大葉種で作られる紅茶を「滇 红(雲南紅茶)」と呼びます。この品種は、独特の風味を醸しだしてくれます。
さっそく紙包みを開け、茶葉の香りを嗅いでみますと、、、
甘く強い蜜香が、一気に鼻から喉奥、そして口へと押し寄せてきます。
その奥には、手入れの行き届いた古民家のような落ち着いた香りもあります。
蓋椀を使って丁寧に淹れてみますと、
まず目に飛び込んでくるのは、艶やかで黄色みを帯びた紅色の水色。 味わいの期待を充分にもたらせてくれる、厚みのある水色です。
そっと香りを聞くと、、、
梅や柑橘に似た、爽やなか香りを含む蜜香が漂います。
一口喉を通すと、、、
香りからは想像のつかないパンチのきいた味わいがひろがり、徐々に品種の醸し出す特有の風味と渋味が重なりワイルドな雰囲気に。更に、レモンのような爽やかな後味も魅力です。
濃いめに淹れると男性的な力強い味わいになり、薄めに入れると女性的な優しい味わいになります。ミルクティーにもよく合います。
(テイスディング:茶葉3g・熱湯100ml・抽出時間3分※渋みが苦手な方は抽出時間を短めにしてください。)
寒い時期に身体を温めながら「滇红」の織りなす世界を是非お楽しみくださいませ。
※形も可愛く程よい良い大きさですので、プレゼントにも最適です。