伝統工芸、4回の炭火焙制を通じ、独特の岩骨、花香を持つ。 肉桂は香辛鋭、耐久性があることで有名。茶葉の色は青潤で霜がかっており、香りは微かに桂皮のよう。 水色は琥珀、清亮なオレンジレッドで茶湯は美しくまろやか。 温めた茶器に茶葉を入れ、蓋を閉めて上下に少し振ってみてください。 蓋を開けると茶器の底から上がってくる、少し熱の加わった茶葉の香りに肉桂独特のスパイシーさがほのかに感じられます。 飲んで少し経つと、身体もぽかぽか。 同品種のものを同じ時期に摘んで製茶をしたとしても、まったく同じ味にならないのが農産物の面白いところです。お茶を購入する判断材料として、品種やグレード(等級)に目が行きがちですが、お茶の成長は生育環境によって違いが生じます。 同一品種であっても、日当たり(日陰)、湿度、土壌等により味わいに差異が生れます。 中でも生産量の多い肉桂種は多くの村で生産され、その村の名を織り込んだ特別な名前で呼ばれています。