これぞまさに「天下一の清香」!清らかで深く、伸びやかな余韻。 台湾三大銘茶の一つ「文山包種茶(清香型)」 そっと口に含んで喉をとおすと、澄清な香気が華やかにひろがります。やや遅れて咽奥からもどってくる森林の香気・甘味・花香が幾重にも…。そして甘い余韻、目を閉じると、全身が澄みきっていくような感覚に包まれます。 文山包種茶は烏龍茶に分類されますが、烏龍茶と呼ぶには少し違和感があります。その製法は、わずか15分~30分の発酵にとどめ、緑茶の風味と清らかさを残します。それを烏龍茶の工程で仕上げることにより香りを引き出していきます。限りなく緑茶に近い烏龍茶なのです。 このお茶の採茶地は台北県坪林郷。台湾で最も古い茶文化の歴史があるところです。豊かな自然に恵まれ、台北の水源もあることから環境保護区にも指定されています。 品種は高級包種茶につかわれる「青心烏龍種」。発酵させるとほのかに蘭や桂花のような花香を醸しだします。 当店では、これまで相当数の文山包種茶を試してまいりましたが、どれも仕入れるまでには至りませんでした。つい見落としてしまいそうなほど控えめで清らかすぎるお茶だからです。 今回やっと、合格点を出せた「文山包種茶」を、是非多くの方に味わっていただきたいと思います。控えめですが気品があり美味しいですよ。 水出しもお勧めです。香りは弱くなりますが、甘味は引き立ちます。冷茶にもとてもよく合う茶葉です。