「闘茶賽銀賞茶葉」:武夷山の銘地区で作られたものす。 このクラスの正岩茶になりますと、味わうというよりも身体で感じるお茶といった一段上のレベル。 樹齢が100年近くもある老樹から採れた岩茶です。 ごつごつした岩山に張ったこの老樹の根は、岩肌の養分を長い時間かけて吸収してきました。葉は霧や朝露を取り込みながら成長してきました。これらの厳しい環境と茶樹の生きようとする力、そして茶師の熟練した腕と勘が素晴らしい「岩韻」を生み出しているように思えます。 この岩茶にはサトウキビをイメージさせるほどの甘味があります(特に茶湯が冷めたときに、それがはっきりと感じられます)。 そして、しっかりしたボディーのなかに、さわやかに鼻腔を水仙特有の香気が心地よく通り抜けます。さらに煎を進めていくと全体的に丸みを持ち始め、茶湯には岩茶特有のエキス感が。ここからやっと面白くなってきたなと言う感じがします。 じっくり、何煎も何煎も時間をかけて飲んであげてください。口に入れるのは少しずつで結構です。煎を重ねるごとに心が静まり、本当の岩茶の素晴らしさが実感できることと思います。 とてもバランスの良い正統派の岩茶です。良い岩茶をお探しの方はまずはこれを試されては。